
ピラティスは脳を鍛える新時代のエクササイズ
こんにちは!ウィメンズピラティス協会代表の石原美香です。
エクササイズとして人気のピラティスですが、実は脳を鍛える効果もあるのはご存じでしょうか。今回は、ピラティスによる脳への効果について紹介します。




物忘れをしなくなる
脳の老化防止には、実は運動する事に密接につながっています。手足を刺激すると脳神経の修復や老化を防止する神経因子(NGF)が増えると言われています。手足などを刺激すると、その刺激が脳に伝わり活性化します。脳は手足など末端の神経と密接につながっています。そのため、脳の血流が増えてNGF量が増加するのです。
皮膚刺激はウォーキングなどに匹敵する効果があると考えられています。ピラティスのエクササイズでも、マットの上に手をついたり、器具を使ったりして、手や足に刺激を与えるものが多いです。
エクササイズの種類をざっと挙げるだけでも、
・ピラティスミニボール
バランスボールの小さいものを掴んだり、投げたりします。
・フレックスバンド
ゴムが縮む力を利用して筋力を鍛えることができますが、足の裏に当てて両手で引っ張ったりする中で、手足にも刺激になります。
・ストレッチポール
発泡スチロールなどでできたポール状のものの上に寝転がったり、バランスをとったりする中で手足に刺激が加わります。
このようなエクササイズによって手足に刺激が加わり脳内の神経系に刺激を与える結果、筋肉だけでなく、脳内の老化防止物質にも影響を与えるのです。
頭の回転が速くなる
頭の回転が速い、とは、どういう状態でしょうか。頭の回転には、神経伝達物質が関わっていると言われています。
神経伝達物質は脳の中でも潤滑剤であり、これが増加して、適正に分泌されると脳の中での情報伝達がスムーズにできるようになります。
主な神経伝達物資は次の3つです。
1.ノルアドレナリン:活動性がアップする。
2.ドーパミン:意欲やポジティブシンキング、幸福感が増大する
3.セロトニン:脳に安定感を作り出す
これらの神経伝達物質を増やすには、食事や運動が密接に関係していると言われています。ピラティスでは、呼吸法や、エクササイズを通して、脳内の血液量を増やすことができるので、これらの神経伝達物質が脳内で量を増やすことができると考えられます。
頭が冴える
ピラティスの呼吸は胸式呼吸です。胸式呼吸を行うと酸素を一気に取り込むことができ、交感神経が優位になります。交感神経が優位になるので、頭が冴える効果があるのです。内臓機能や体の組織を活性化する働きを持っており、呼吸だけでも良い影響を与えるといわれています。したがって、胸式呼吸をマスターすることにより、意識的に頭が覚醒している状態を作り出せるということになります。
うつ病を予防する効果がある
脳が疲弊すると、うつ的症状を発症します。うつ状態が2週間以上続くとうつ病という診断になります。うつ的症状は思考が原因という部分的な問題ではなく、呼吸の質が悪い、姿勢が悪い、神経伝達物質の血中濃度が低い、などが根本原因に挙げられ、骨格や生理学的な部分のバランスが崩れていることが必ず伴って起こります。
したがって、改善するためには、正しく機能する身体(姿勢)をつくることが先決です。硬まった筋肉をゆるめ、胸が広がり、ホルモン機能が正常化し、血流が増えて栄養が隅々まで行き渡ります。すると老廃物がしっかりと排出され、体調が良く身体が軽く感じるようになり、思考も前向きになっていくのです。
脳を鍛えるためにも新しいチャレンジを
今回は、ピラティスによる脳への効果について紹介しました。
脳は年老いても使われていない部分、歳を重ねなければ使いこなせない部分があり、使えばどんどんと成長します。ピラティスによって脳の活性化をすることで、より明るい人生を送る手助けになるのです。
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ウィメンズピラティス協会 代表理事:石原美香が直接指導!
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